※別なお話のキャラ同士が下らないおしゃべりをするだけの中身です。
※苦手な方は手遅れにならないうちに今すぐお戻りください。


※参加者
「COLORS」より
・ハル ・カエデ ・ヘリオ ・ハクト
「翔太と死神の日常」より
・翔太 ・死神

以上、6名





夏色パレット2012年新年会





ハル「あー、という訳で唐突だが、これから新年会を行う。はい拍手」

カエデ「わー」パチパチ

翔太「え……何これ」

死神「つまり、おめでたい正月ぐらいは羽目を外して、作品の壁を越えて登場人物同士これからの一年を共に頑張ろうと励まし合う会って事だよ」

翔太「いきなり羽目外し過ぎじゃないのかな……」

ヘリオ「まーまー、固い事言いっこなしだよ、こういうのは何もかも忘れて楽しんだ者勝ちって事!」

ハル「ヘリオに同意するのは癪だがそういう事だ、こういうのは考えたら負けなんだよ。考えたらな……」

翔太「遠い目しないでよ!何か無駄に怖くなるよ!」

ハクト「皆の者、ごちゃごちゃ言っている内に鍋が煮えたぞ。まずは食すのじゃ」

カエデ「ハル、ナベって何?」

ハル「この入れ物が鍋だよ、この中でぐらぐら煮てる食い物を食べる料理だ」

死神「どれ、いただきます」

ハクト「これ」バシッ

死神「あいたっ。……どうして今ぼくは手を叩かれたのかな」

ハクト「これはまだ煮え切っておらん、見たら分かるじゃろうお主は鍋初心者か。この肉とこの辺を食べるが良い。このあたりはまだじゃ」

死神「むむ……これは君、あれだね、とある本で見たよ。鍋奉行という職業なんだろう」

ハル「それ職業じゃねーよ、まあ鍋奉行っていうのは多分間違ってないんだろうが」

翔太「あっでもとても美味しいよこの鍋」

ヘリオ「うんうんさすがチビ。鍋ってこう、あっつあつのものを口の中に入れて、熱さに苦しみながら快感とともに味わうのがいいよね!あつっ最高!」

翔太「ごめん、それは僕には分からない世界だよ……」

ハル「ああ悪いそいつに付き合わなくてもいいぞ、時間の無駄だから。……カエデ、どれが食べたい?取ってやる」

カエデ「どれでも」

死神「うん、美味い。……さて、こうやって作品の垣根を越えて顔を合わせるのは初めてなのだし、軽く自己紹介でもしておくのはどうだろう」

ハル「言われてみればそうだな、それじゃあ俺から。俺は「COLORS」からハル・フロウム、こっちはカエデ」

カエデ「うん、私はカエデ」

ヘリオ「同じく「COLORS」の俺様はこの世の美しいもの全てを愛でるために生まれてきた華麗なる貴公子、ヘリアンサス!」

ハクト「「COLORS」ハクトじゃ」

翔太「あっえーっと、僕は「翔太と死神の日常」の星野翔太」

死神「同じく死神だよ、よろしく」

ハクト「そちらは二人だけか、随分と少ないのう」

翔太「うん、初めてだからメインだけ集まろうって事になったらしいよ」

ヘリオ「おかしい!明らかにおかしいでしょ!だってこの面子をよく見てみて!」

ハル「お前以外頭のおかしい奴はいないみたいだが?」

ヘリオ「ヒメ分かってないなー!カエデ様以外男ばっかりじゃん!この人数で華が一つって明らかに不足してるよ!ここは特別に誰か女の子を呼ぶべき!」

ハル「呼ぶって、誰を呼ぶんだよ。言っとくがソディを呼んだら俺は真っ先に逃げ出すからな」

ハクト「めでたい新年会を血の池にしたくはないからのう、却下じゃ」

翔太「そっちの世界にはそんな危険な女の子がいるの?!」

ヘリオ「という訳で、そっちからは誰か連れてこれないの?」

翔太「えっうち?!お、女の子か……いる、と言えばいるんだけど……」

死神「ああ、あの名も知らぬ少女たちか、しかし呼ぶにしてはまだ出会ってから日が浅すぎるかな」

翔太「僕は恋中さん以外の女の子にはまだ会った事すら無いよ」

ヘリオ「ちょっとちょっと、翔太君は確か中学生だったよね、めくるめく女子中学生達との触れ合いが毎日出来るはずでしょ?何でそんなに女の事の面識が無い訳?」

翔太「そ、そんな事言われても……ようやく女の子が出てきた話が第7話だったんだから仕方ないだろ」

ハル「遅っ!」

死神「そっちこそ、世界中を旅している旅人さん達だったよね。旅先で女の子とは山ほど知り合える環境じゃないのかな」

ハル「そ、そう言われると心に来るな……こっちだってソディが出てきたのが、長々続いてようやく第四話だったし」

ヘリオ「いやー俺様は色んな女の子と面識があるんだけどね、まだこの場に呼べるほど深いお付き合いをしている子はいないんだ面目ない!何せ俺様、美しいものであれば全てを愛さずにはいられない美の女神の化身と言っても過言ではないからね!どうしても浅く広くお付き合いしてしまうというか、俺様は皆のものっていうか!うん、反省反省!」

ハル「カエデ、摘み出せ」

カエデ「分かった」

ヘリオ「あっすみません調子乗りましたせめてこの部屋には居させて下さい」

死神「……さて、そこの変わった彼が部屋の隅で一人正座で反省する中、来年への反省点が見えてきたね」

翔太「反省点?」

死神「即ち、男女比率をもっと公平にすべきだ、と」

ハル「つまり女の出番増やせって事だろ、露骨な反省点だな……」

ハクト「だがバランスというのは何事も大事じゃ、改善出来る所はしていくべきじゃろう」

ハル「そんなもんかねえ」

ハクト「ハムはカエデさえいればそれで良いのかもしれんがの」

ハル「そ、そんな事言ってねえー!」

カエデ「あ、ああ……」ブルブル

翔太「え……?ちょ、ちょっと、この人いきなり震え出したよ、何か変だよ!」

ハル「何っ?!どうしたカエデ!」

カエデ「は、ハル、大変な事が起こった」

ハル「何だ、言ってみろ!」

カエデ「ハルに取ってもらったこの食べ物、今まで食べた事がないような不思議な食感でしかも温かくてじわじわと味が染み出してきて……しかも乱暴に掬えばすぐに形をボロボロ崩す繊細さ。これは、この食べ物は一体?ただの四角くて白くて柔らかい食べ物がこんな味になるなんて、これはきっと魔法の食べ物なんだな」

ハル「……ああ、そう……豆腐が気に入ったんだな……」

翔太「えーと……か、変わった人だね」

死神「さすが異世界の住人、皆変わってるね」

ハル「いや、死神だっけ、お前も変わってるだろ」

死神「そうかな?」

ハル「そうだろ、それともそっちの世界じゃ全身黒ずくめででっかい鎌背負ってるのが、変わった格好に入らないとでも言うのか?」

死神「さすがのぼくもその髪色には負けると思うけど」

ハル「髪色の事は言うなー!」

翔太「でもすごいよね、黒髪のカエデさんは置いといて、ハルさんの桜色にヘリオさんの金髪、ハクトさんの白髪って不思議な髪色ばっかりで。ほんの少しだけど憧れるよ」

ハクト「ふむ、ではお主もピンク色の髪色になりたいと」

翔太「いや……それだけはちょっと……」

ハル「引くなよ!さすがに傷つくだろ!」

死神「それじゃあぼくも黒色から脱却して新しい死神を目指そうかな。イメチェンって奴だ」

翔太「ええ?!髪を染めるつもり?!」

死神「せっかく新しい年になったんだ、変わるならチャンスだよ」

ハクト「ふむ、ではお主も初のピンク色の死神になりたいと」

死神「いや、それだけはちょっと」

ハル「だからそこで引くなよ!生まれてこの方この色で生きてきた俺を侮辱してるのか!」

死神「まさか、侮辱なんてしていないよ。ある意味尊敬しているだけで」

ハル「やっぱり馬鹿にしてんじゃねえか!」

カエデ「ハルを馬鹿にするのは私が許さない。ハルの髪色はとても綺麗で優しい色だ、ハルの髪を見ているだけで胸の中に温かなものが溢れてくるんだから。それに」

ハル「も、もういいカエデ、極端に褒められるのもものすごく恥ずかしいから……!」

翔太「ハルさんとカエデさんって仲良しなんだね」

ハクト「仲良すぎるのが玉にキズじゃがの」

死神「和んだ所で、そろそろ締めに入ろうか」

翔太「え、もうそんな時間?」

ハル「このまま終わるのは納得いかないが、ダラダラ続けても意味ないしな……」

カエデ「まだ……食べてないものいっぱいあるのに……」

ハクト「後で食べればよかろう」

ハル「あー、じゃあ最後に、今年の目標を言うか。翔太、お前から」

翔太「え、僕?!」

ハル「主人公だろ、タイトルに名前まで入ってるし」

翔太「ええーっそんな事言われても……シリーズものに目標なんて意味あるのかなあ」

死神「気が向いたら更新レベルだからねえ。それじゃあぼくから一つ」

翔太「何かあるの?」

死神「山ほどプリンを食べる!」

ハル「個人的な目標じゃねえか!」

カエデ「プリンって何?」

死神「それはこの世で一番美味しいお菓子の事で」

ハル「カエデに変な事教えるな!もういい、次!」

ハクト「次、というとこちらの目標になるがハム、何かあるのかの」

ハル「そうだなー、完結を目標にするって事でいいんじゃないか?」

翔太「えっもう完結するの?」

ハル「いやいつになるかは分からないけど、連載物はいつだって完結を目標にしておいた方がいいだろ」

翔太「そう言われれば、そうかもしれないね……」

ハクト「しかしそれでは年間の目標にはならないのではないか?」

ハル「ああ、そうか」

ヘリオ「はいはいはい!やっぱりここはさっき話題に上った「女の子の知り合いを増やす」!これしかない!あっやっぱり「美人の知り合いを増やす」で!ヒメみたいな「髪色だけ違和感あるけど綺麗」みたいなのでも仕方ないからオーケーって事で……ぐほぁっ!」

ハル「お前は、永遠に死んどけー!」

ヘリオ「うわーいヒメからの今年初暴力だーもっとこの辺をお願いします!」

翔太「うわっ部屋の中で暴れないでよー!」

ハクト「無駄じゃ、しばらくは止まらんじゃろう」

死神「じゃあこっちで目標を勝手に決めてもいいかな?」

カエデ「何?」

死神「山ほどプリンを食べる!」

翔太「さっきと同じじゃないか!」

ハクト「もうそれで良かろう」

翔太「いいの?!」

カエデ「プリン……食べてみたい」

翔太「いいんだ……」

死神「目標もめでたく決まった所で、夏色パレット2012年新年会、お開き!かな」

ハクト「うむ。後は何も気にせず鍋を食べるのみじゃ」

カエデ「豆腐……」

翔太「え?あ、あー……ハルさんはヘリオさんをタコ殴りにしてる途中だし……ぼ、僕が取ってあげようか」

カエデ「うん」

死神「白菜もシイタケも美味しい。やはり冬はこたつに鍋だね」

ハクト「ほほう。お主正体不明の生き物のくせに良く分かっておるのう」

死神「そちらこそ、異世界の住人のくせに良い味付けだよ」

カエデ「豆腐美味しい」

翔太「ああ、良く考えたら僕以外変な人ばっかりだけど……まあたまにはこんなのも、いいかな」

ヘリオ「もっと憎しみを込めて!力強く!燃えないゴミを見るような目でなじって下さい!」

ハル「純粋に気持ち悪いんだよお前はーっ!」



 終 わ る

12/01/03



こんな馬鹿な調子ですが、今年もよろしくお願いいたします。


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